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とりとめもなく、日常のひとこまを綴る写真雑記


by viewfrom
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輝ける金と銀展、ブロガー内覧会参加

 毎度のことながら、もたもた遅れ気味のアップで申し訳ありません。10月16日、山種美術館「輝ける金と銀 ー琳派から加山又造までー」のブロガー内覧会のレポートです。参加者の中には、その筋では有名な着物ブロガーさんなどもいらっしゃったようですが、もちろん招待された、とかそういうものではなく、山種美術館のサイトから応募して参加しました。
 このイベントは一般の開館時間が終了後に催され、この時だけ作品(一部を除く)や会場の写真撮影OK。東京藝術大学講師で日本画家の並木秀俊氏と館長の山﨑妙子氏による作品解説ギャラリートークを聞きながら作品鑑賞ができるというもの。観賞後は、併設のカフェ椿にて、展覧会出品作品にちなんだ和菓子もいただけるという、文字通りにも美味しい企画でした。

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 雰囲気はこんな感じ。普段目にすることのない、日本画に使われる金箔銀箔雲母(きら)などや、使われる道具の展示もあり。普段は漫然と見ている日本画に凝らされた技法の多様さ奥深さに驚く。


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 いくつかの展示物の脇には、並木氏によって再現された技法解説のサンプルあり。こちらは、俵屋宗達/本阿弥光悦による「四季草花下絵和歌短冊帖」(部分)。黒っぽい絵はもともとは金銀で描かれていて、経年変化による変色とか。なるほど、言われてみれば、銀のアクセサリーなんかも変色するものね。どうやら、当時から、経年変化を見越して描いていたのでは、とのことでした。変色してもなお美しい。その変化までもが美しい。ほー、へー。感心することしきりの素人の私。


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 こちらは重要文化財の速水御舟「名樹散椿」(部分)。この展示のみどころのひとつ。何の解説も受けずに観ても、一面の金の背景に繊細に描かれた椿がゴージャス!なんですが、実は、背景の金は、撒きつぶしという金砂子をさらに隙間なくやった技法がとられていて、箔押しだと3枚で済む量が、5倍の15枚必要な、名実ともにゴージャスな技法だということがわかりました。技法サンプル左から、箔押し、金泥、撒きつぶし。iPhoneの写真だといまいちですが、輝きの品や深みの違いが一目瞭然。


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 こちらは、加山又造「華扇屏風」(部分)。あえて銀の退色効果をねらい、変色の過程で途中で止めて、様々な色合いの銀を出しているとのこと。他にも様々な金と銀の技法が使われているらしい。下の波の表現は、野毛(のげ)という、金を糸状に細く切って画面に撒く手法だそうです。 


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 こちらはいわずと知れた江戸琳派の祖、酒井抱一の作品「秋草鶉図」(部分)。解説はありませんでしたが、こちらを観られたのも嬉しかった。他にも、好きな竹内栖鳳や神坂雪佳の作品も観ることができた。和菓子は小林古径「秌采(しゅうさい)」をイメージした柿の形のものをいただきました。

 実は昨日、近代美術館で菱田春草展を観て、常設展では加山又造の「千羽鶴」という作品も観たのですが、この内覧会での解説のおかげで、より理解が深まった気もします。山種美術館様、このような機会を、どうもありがとうございました。

 
by viewfrom | 2014-10-23 18:27 | アート | Comments(0)