人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

rambling about...

とりとめもなく、日常のひとこまを綴る写真雑記


by viewfrom

集中豪雨の夏の旅

集中豪雨の夏の旅_a0021735_15322020.jpg

 最近、○○年に一度の大雨だとか、今までに経験したことのないような大雨、という表現を、しぱしぱ目にするようになりました。今日もまた北の方で新たに豪雨災害が起きているようです。
 先日起きた広島での大規模な土砂災害では、多くの犠牲者が出て行方不明の方も多数。いまだに捜索の手が入れられないところもあるとのこと。この気温と追い打ちをかけるような雨の中、捜索に関わる自衛隊消防警察の方々のご苦労、ご家族や避難されている方々の不安や心痛は、言葉では言い表せないと思います。

集中豪雨の夏の旅_a0021735_15305761.jpg

 この数年、我が家の夏の休みは、五山送り火の行われる16日近辺で、京都に行くのがなんとなく恒例になっており、今年も性懲りもなく出かけました。
 折しもその頃京都でも、局地的に激しい雨が降り、各地で浸水冠水土砂災害が起きました。16日は送り火当日。昼間は珍しくいわゆる観光をしてみようと、京都バスの京の夏の旅のツアーに加わっていました。午前中、降り出した雨の中、花街島原の置屋輪違屋の見学の後、揚屋の角屋を見学しているうちに、雨の勢いはとんでもないことになり、頭上では雷鳴も。上の写真は、それでもまだ序の口の頃。バスツアーなので時間の制約があり、最初は弱まるまで待ちましょうとおっしゃったガイドさんも、もう行かないと次が間に合わない、と、雨で真っ白なくらいの中を、普通に歩いたら5分ほど先のバスまで強行突破。でも、途中あちこちで道路が冠水。しかも勢いよく流れている!ふくらはぎの下まで水に浸かり、ずぶ濡れでバスに...。もちろん、カメラはしまって、写真撮る余裕などなかった。撮れてたらネタにできたんだけど。さっさと戻っていた人たちの方が被害が少なかった(涙)。結局、午後行くはずの場所のひとつ旧九條家別邸拾翠亭は、水没してたらしく見学できず。

集中豪雨の夏の旅_a0021735_1530367.jpg

 そんなこんなで、送り火できるのか、京都中の人がやきもきしていたと思うのですが、夕方の時点でも決行との判断。その後もちょいちょい降っていたのに、なぜか暗くなった頃から、すーっと天気がよくなり、神なのか仏なのか人々の強い思いなのか、不思議な力を感じました。戦後一度も中止や全面延期になったことなどないのだそう。昼間、バスで左大文字の近くを通ったけど、けっこうえぐれてて、どこも山の斜面だから、地元の送り火保存会の人たちのご努力も大変なものがあったのではないでしょうか。
 いつもはアグレッシブに外に見に行くのですが、今年はくま夫がもうそんなに見なくていいやとか言って(ならなぜそこで京都行く?)、たまたまホテルのレストランで食事を予約していました。それが送り火企画だったようで、食事の後、ホテルの上の廊下から見渡すことができました。はるか彼方に妙と隠れてるけど法。他にも左大や舟形、帰り際渡り廊下から鳥居形も見えました。

集中豪雨の夏の旅_a0021735_1530108.jpg

 翌日は、天橋立に行ってみようと思っていたのですが、前日の雨のせいで福知山方面がとんでもないことになったらしく、天橋立やら舞鶴やらに行く特急が軒並み運休。どうしたものか。
 何も思いつかないので、次の日に行こうと思っていた場所へ。途中、お気に入りの場所のひとつ法然院に寄ったところ、ここの見所でもある白砂壇が大雨のせいで崩れかけていた!

集中豪雨の夏の旅_a0021735_1530472.jpg

 さらに翌日、引き続き電車は止まったまま。行き場のない私たちは宇治方面へ。もうこの日は雨の気配はなかったものの、宇治川の水量がはんぱなく、橋を渡って中州経由で向こう岸に渡ろうと思っていたのに、中州水没。宇治橋まで戻り遠回りで渡る。白鷺も途方に暮れた様子で微かに残った石垣に並んでへばりついていた。

 今回はもう何度も行っている場所で、普段見ることのない景色を見て、ハプニングも多かったけれど楽しめましたが、ほんとうなら、よい天気のもと本来の姿のままを楽しみたいところですよね。
 日本には四季があって、梅雨や台風もあるものの、概ね穏やかな気候だと認識していたのですが、いつからこんなに激烈な気候になってしまったのでしょう。これ以上、災害が起きないことを祈ります。
by viewfrom | 2014-08-24 17:01 | Comments(0)