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rambling about...

とりとめもなく、日常のひとこまを綴る写真雑記


by viewfrom

あの日から2年

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 このタイトルのフレーズを、今日は日本中で数えきれない人が数えきれないほど言ったり書いたりしてるとは思うのだけれど、やはり書いてしまう。

 いっぱい書いたけど、消しちゃった。あの日のこと、あの日からのことは、直接被災していないものでも、いくらでも書きたい伝えたいことがある。

 職場で帰宅難民になって、ワンセグやネットでニュースを覗き見て、まるで映画のように津波が押し寄せている光景を目にした。あまりに想像を超えた現実は、リアルな映像を見せられても、現実味を感じられないことを知った。

 次の火曜日、また来週ね、と言って別れた時に、もう私たちに来週はこないかもしれない、と本気で思って、あとでこっそり泣いた。原発が爆発したら、もう生きてはいられないと思ったから。
 
 こっちに出張で来ていて帰れなくなった兄に、着替えを届けに行った時、もうじきガソリンが一般の人は買えなくなると教えられて、通りに車も人も少なくて、戒厳令下のようだと思った。(そんなものはもちろん体験したことがないけど)

 食べ物が手に入らなくなったり、持病の甲状腺の薬の工場が被災して、薬が満足にもらえなかったり、普通にあるものがない恐怖を初めて感じた。精神的にもまいってしまって、食欲すらなくなった。もともと減ってきていた白血球も激減して驚いた。
 
 こんなにこうこうと照らしている電気が、あんなに離れたところで作られているなんて知らなかった。あの時は節電節水とみんなが言っていて、どこも暗くて寒かったのに、今はどうだろう。

 2年経って、東京に住んでいる私のまわりは、ほとんど何もなかったふうになっている。それでも、いつまた地震や重大な事故が起こって明日がなくなるかもしれない恐怖の種は、しっかりと植え付けられている。亡くなられた方、ご家族、被災された方々、戻れる目処もない方々、...は、どんな気持ちで毎日を過ごしていることか。ただただ、祈るしかない。

 結局まとまりなく長文駄文になっちゃってごめんなさい。





 震災とは別なのですが、長年の写真仲間のTさんが、ひとり亡くなっていたことを先月知った。年上だし、仲間と言うには恐れ多いくらい写真も上手で、明るく精力的だったTさん。突然過ぎる死に、みんなショックを受けた。
 この前の土曜、仲間が久しぶりに集まって、Tさんを偲んだ。撮影場所は新宿御苑。おそらくTさんの最後の撮影地。彼が撮ったのは遅い紅葉だったが、この日はもう早咲きの桜が満開だった。桜の下で記念撮影。きっと、Tさんも桜の花の隙間から、こっちをニコニコのぞいていたと思うよ。そう思いたい。
 Tさん、安らかにお眠りください。
by viewfrom | 2013-03-11 23:51 | Comments(0)