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とりとめもなく、日常のひとこまを綴る写真雑記


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生誕300年記念 若冲展

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 去年は琳派の年、今年は若冲の年だとか。ということで、4月27日、東京都美術館に「生誕300年記念 若冲展」を観に出かけました。
 たった1か月だけの会期。しかも東京だけ。しかも、会期前からNHKなどがバンバン煽る煽る。混雑必至!初日に行こうかな、とも思いましたが、それはそれでまた待ちかねた熱狂的ファンが押し寄せるかも、と躊躇して延ばしたら、週末にNHKスペシャルでまた煽られて大混雑。結局、初日の金曜夜間あたりが一番混雑してなかったのかもね。昼間なら2時間待ちもザラ。そんなことだろうと3時過ぎに出かけても40分待ちでした。ぎゅうぎゅうで離れて全体を観るというのもままならず。2週連続の「美の巨人たち」効果もあってか、今もその熱気は収まる様子なし。展示日曜までの「百犬図」、前夜流されてもな、だよね(笑)

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 私が伊藤若冲に惹かれたきっかけは、ありがちですが、タイル絵みたいな升目描きの「鳥獣花木図屏風」でした。今回も出品されています。ちょうど10年前になるのですね。東博の「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」を観に行ったのでした。その屏風画を観た時の衝撃!その時の若冲特集のBRUTUS、今も取ってあった!あんまり読んだ跡がないけど(笑)、今見てみるとなかなかいい内容だね。相国寺の有馬賴底氏と千宗屋氏の対談とか、山口晃氏の若冲一代記とか。
 その後も、升目描き目当てに、東日本大震災の後、再びプライスさんが東北で見せたいとのことで開いてくれた「若冲が来てくれました」展を、見舞いの帰りに仙台まで観に行ったり、静岡県立美術館所蔵の「樹花鳥獣図屏風」などが出ていると観に行ったり。最近では、昨年春にサントリー美術館で開催された「若冲と蕪村展」に2回行きました。この時は、MIHO MUSEUM所蔵の「象と鯨図屏風」や、数多くの水墨画が印象的でした。

 今回のいちばんの目玉は東京で一挙公開されるのは初めてという「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅。動植綵絵の超絶技巧の数々は、専門家の方々やNHKやら美の巨人やら和樂やらでさんざん解説されていますから、あえて素人の私が書くのはやめますが、そういった技巧のウンチクや33幅の意味するものを知れば、さらにこれらの絵の素晴らしさをかみしめることができると思います。以前は、ちょっと粘着質ぽくて苦手だったんですがね。
 若冲は京都の相国寺と縁が深く、「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅は、相国寺に寄進されたものです。以前は年に一度の観音懺法の法会の際に、ぐるりと掛けられていたのだそう。のちに苦しい時代が訪れ、動植綵絵は下賜金と引き換えに皇室に献納されたとのこと。もしそれが皇室でなければ、今頃は国内外に散逸し、保存状態もまちまちになって、再びこんなふうに一堂に会することも叶わなかったかもしれません。相国寺には承天閣美術館というものがあり、その第二展示室は、いつか動植綵絵が里帰りし釈迦三尊像とともに揃うことを願い、それを掛けてぴったりに設計されたのだとか。その機は2007年に訪れたようでしたが、まだそんな事情を知らなかったし、今みたいに京都も行ってなかったので見ていません。残念。2013年の夏には「伊藤若冲の名品展」というのを観に行き、鹿苑寺大書院障壁画全展示他、こんなに静かにゆったりと観られるとは!と感激。昨年春には「伊藤若冲と琳派の世界」展で再訪。またまたじっくり堪能。写真は相国寺承天閣美術館の入り口。

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 あ、なんか、今回の展示の話じゃなく、若冲と私の思い出みたいになってしまった(笑)今回の展示物は、けっこう今までに観たことのあるものも多かったのですが、何度観ても飽きないもの。「牡丹・百合図」「竹虎図」「菜蟲譜」なんかよかったな。それから、もとは西福寺の襖絵だったという「蓮池図」。10日からは展示替えのものもあるから、もう一度観に行きたいところだけど、あの尋常じゃない混雑を考えるとちょっと…。物販の会計も1時間待ちだったので、ナノブロックの白象とか欲しかったけど断念。上の写真の図録だけなら下ですぐ買えました。これから行く方は、18日(水)は避けたほうがいいよ。シルバーデイで老人無料ですごいことになりそう。チケットは事前に買っておいて、3時頃行ってとりあえずまず観たいものを先に観て、その後入場終わりの時間に下に戻ってゆっくり観るとか、早朝から並んでダッシュとか…。とにかく大混雑必至。ほんとは動植綵絵のフロア、真ん中に立って全体見渡したいよね。若冲さん、1000年待つまでもなく、300年であなたの画、こんなに人気になってますよ。

(追記)
 GW後も混雑と入館待ちの行列はさらに拍車がかかっているようです。若冲展の公式ツイッターが、時々待ち時間を呟いているのですが、昼間に220分待ちというのを見ましたし、昨日5/13は金曜で20時まで開館で空いているかと思いきや、19時の段階でも120分待ちとか、おかしなことになってました…。見る人もスタッフもお疲れさまです…。もうこれは美術鑑賞ではなく祭参加みたいな感じですね。これから見に行かれる方は、熱中症にもお気をつけて。体力ないと美術館にも行けないとはね…

(さらに追記)
 しつこくてゴメンね。
 ついに、シルバーデーの5/18(水)の昼間、待ち時間320分!と記録更新。中にはせっかく生誕300年なんだから300分にすればよかったのに、なんて呟いてる人も(笑)。いや、待ってる人には笑い事じゃないよね。そんな時間、ひとりじゃトイレとかどうするんだろ。今日5/20(金)からはオンラインでもコンビニでもチケット売るのを中止。買ってなかった人は現地でまずチケット売り場に並んでから、さらに入場待ちの列に並ばなきゃならないらしいです。列の途中には給水所があるとか、看護師さんが巡回してるとか、マラソンか?!ツイッターでは #若冲展SF なんてタグまでできてて(参照:若冲展待機列SFという新ジャンルが爆誕)、もうただの美術展じゃないなにかになってしまってる感じ。夕方になっても待ち時間かなりあったりして、どうしてるのかと思ったら、どうやら最終入館時間までに並んだ人は閉館時間過ぎても入れてるもよう。最後の人を入れてから30分後に終了とか。どれもツイッターからの情報なので定かではありませんが。残りあと数日、これから行かれる方は、体調万全に、いろいろ覚悟してお出かけください。
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Commented by わお at 2016-05-09 18:51 x
NHK以外にも「美の巨人たち」「ぶらぶら美術・博物館」でも煽りっぱなしで,いまや人気者の若沖。村上隆(もともと日本画)にも通じる大胆な構図と色彩美,どこか漫画チックですね。
Commented by viewfrom at 2016-05-11 17:52
わおさん、こんにちは。
返信遅くなってしまいました。
主催者側としては、費用回収のために入れば入るほどいいんでしょうが、美術鑑賞というよりは、ただの祭見物のようになってしまっているような...
村上隆さんは日本画の出だったんですね?!
そういえば、この前六本木でやってたのは五百羅漢だったしね。なるほど。
by viewfrom | 2016-05-14 11:35 | アート | Comments(2)